なおし家アカデミー|深層筋鍼法×セルフケアを学ぼう

講師紹介

プロフィール

なおし家アカデミー 代表

角 谷  敏 宜

1957年福井市生まれ。関西学院大学、早稲田医療専門学校卒。
大学時代「日本にあるもので、これからの時代が必要とするものを身につけて、それを世にだす」という今世の使命を自覚し、東洋医学の道ひとすじ(2023年で43年間)に歩む。
福島弘道先生、竹内信賢先生に師事。
1994年東京西荻窪に開院。2023年で29年目、患者数は延べ11万人を超える。
専門は「現代病」。IT社会がつくるパソコン・スマホ病、パニック障害などの身心の疾患を得意とする。2008年独自の「かどや式深層筋鍼法」を開発、深層筋鍼法とセルフケアを使って2009年「かどや式五十肩療法」、2010年「かどや式パソコン病療法」、2015年「パニック障害療法」を創る。なおし家鍼灸院 院長(現在)


2023 年 3 月「かどや式深層筋鍼法」が商標登録される。
2023 年 6 月「パニック障害は鍼でなおせる」(三和書籍)が出版される。

⻄荻校

なおし家アカデミー 

矢 沢   講 師

終日デスクワークでお疲れの方が沢山いらっしゃると思います。
私もその経験があります。鍼は昔からある伝統的な治療ですが、今こそ現代に生きる人々を癒せるものと確信しております。
なおし家はお家のような雰囲気ですので、お気軽にどうぞ〜♪

趣味:映画・Netflix鑑賞、美味しいお店巡り
出身地:埼玉
治療家を志したきっかけ:ストレートネックになり首を痛め、いろんな治療を試したところ、鍼が劇的に効き、まさに目から鱗だったから。

なおし家アカデミー 

湧 太(ゆうた)  講 師

自分自身、子供の頃から頭痛や首の痛みに悩まされてきました。ある時、父(当校代表)に鍼をしてもらうようになると、症状が大きく軽減されました。怠さや痛みのない生活はこんなにも心地よいものなのかと実感し、鍼の道を志ざしました。
日々の臨床から常に心身の健康は何なのか?という事を考え、負担の少ない最適な治療を心がけて精一杯頑張っています。

趣味:野球、ブレイクダンス、登山、小説を書く
出身地:静岡

伊豆高原リトリートハウス

伊豆高原リトリートハウス代表
角谷敏宜・寿賀子夫妻

1996年伊豆高原に、宿泊して統合療法が受けられる施設「身心養生苑」をつくり、約15年間夫婦で運営する。敏宜は、そこで20代からの経験を活かし、鍼以外にも断食や食事指導、温熱療法、内観療法などの療法を提供してきた。
寿賀子は、大学卒業後、東京で12年間特別支援学級の教員として勤める。1998年伊豆へ移住後は子育てをしながら、「身心養生苑」に関わり、全体のサポートや広報活動として冊子の編集などを行う。2011年からは、特別支援学校の講師や特別支援学級の支援員などを10年間務める。2023年、夫婦で「なおし家アカデミー」を創設。
「伊豆高原リトリートハウス」では、鍼灸師の育成の他、以前携わっていた苑をより進化させた形で「自分再生」「家族再生」ができる場として、自分達らしく創造していきたいと思っている。

代表あいさつ

私は20代の時インドへの旅先において、この世での自分の使命を自覚し、それがきっかけとなり東洋医学の道を選びました。
自覚した使命とは「日本にある良いもので、これからの世界が必要とするものを身につけ、それを世に出す」というものでした。
それから鍼の道43年(2023年現在)、この道一筋で生きてきました。
そして長年の経験から開発したのが「深層筋鍼法」という療法です。

私の願いは、

「この療法を多くの人に知っていただきたい。」

「これからもこの療法が残って進化し、その時代に生きる鍼灸師が、その時代の病気や症状の改善に貢献してほしい」

ということです。

現在、鍼灸師は高い授業料を鍼灸学校に払って卒業しても、10年後に鍼灸師として生活できているのは、わずか5%というのが現状です。
これは非常に残念でもったいないことです。
1500年前(聖徳太子の頃)の日本に伝わってきた鍼は大事な日本文化であり、その時代の病気を治すのに貢献してきたツールです。
また、鍼の療法は、現在も進化している最先端医療だと私は確信しています。
そのような想いを軸に、私はこれまで多くの臨床を積み重ね、今日多くの方が困っている現代病( IT社会がつくるデスクワーク疾患(パソコン・スマホ病)、パニック障害、自律神経失調など)を治せる有効な方法として、「なおし家スタイル」(深層筋鍼法・身心のセルフケア)という治療法を開発することができました。

今こそ鍼灸師の出番なのです。
私は若い頃から20年以上の長い修行時代を過ごし、正直かなりの苦労を体験しました。忍耐、我慢が当たり前の時代でした。
しかしこれからの時代、厳しい修行は必要ありません。
この療法は、修行ではなくアカデミーという場で、長い期間をかけず身につけることができます。
実際、私は、2011年より「深層筋鍼法講座」という形で、3ヶ月(計12回)のセミナーを14回行なってまいりました。(2023年6月現在)
修了生は独立開業したり、鍼灸院のスタッフとして活躍しています。
今回、改めて残りの人生を考えたとき、私の代わりにこの療法(なおし家スタイル)で活躍できる鍼灸師、そして指導もできる後継者も育成したいとの願いで、講座の仕組み、流れなどを再考し、「なおし家アカデミー」を開設いたしました。
皆さまには「深層筋鍼法」「身心のセルフケア」の基本をしっかり体得したうえで臨床を重ねていき、さらに磨きをかけた自分自身のオリジナルをつくっていただければと思っています。そしてどんどんご自分の地域社会で活躍してください。
鍼灸師の活躍によって、日本文化でもある鍼の良さを知る人がさらに増え、その結果、鍼灸師・鍼灸業界も確立向上していくに違いありません。

「深層筋鍼法」にたどり着くまでのあゆみ

インドで自分の使命を実感

私(角谷 敏宜)が大学4年生の時、インドに4ヶ月滞在したのですが、そこで今世の使命を実感するという体験をしました。その使命とは「日本にあるもので、これからの時代が必要とするものを身につけ、それを世にだすために生まれてきた」というものでした。

そして選んだのが東洋医学でした。1980年(23歳)鍼灸学校に入学し、それから長い修行時代が始まりました。
まずは新宿の経絡治療の福島弘道先生(東洋鍼医学会創始者)の元で4年間修行、その後、代々木の「赤ひげ堂」の竹内信賢先生の元で10年間修行(臨床研究)をしました。
そして1994年、念願だった自分の治療院を東京都杉並区の西荻窪にて開院しました。
私が東洋医学の道を歩み始めてから2023年で43年。今世の自分の使命に忠実に歩んできました。

深層筋へのアプローチ「陰指圧」

「かどや式深層筋鍼法」にたどり着くまでの歩みを簡単に述べます。
先述した「赤ひげ堂」という鍼灸治療院での私は、竹内院長が開発した「陰指圧」を学び施術していました。(1984年〜1994年)
その当時は、深層筋という言葉も概念もありませんでした。
深部に行う指圧・鍼という意味で「陰指圧」と名づけられたのです。(東洋医学では、陰=奥、陽=表面という意味があります)
深部に行うということが、深層筋へのアプローチだったのです。

深層筋施術の解明「ホロ指圧」「骨ぎわ指圧」

ゆびほか

特効 骨ぎわ指圧(出版:マキノ出版)

1994年の独立後、私は自分の行っていた指圧・鍼のことを「ホロ指圧」と名づけ指圧と鍼による施術をしていました。
ホロ指圧のホロとは、全体性(ホログラム)という意味です。
からだの皮膚、皮下組織、筋肉、腱、骨、内臓といった、からだのどの部分にも行える指圧・鍼という意味でホロ指圧と呼ぶことにしたのです。
そして1998年、この指圧の特集を『ゆほびか』(マキノ出版)という健康雑誌で取り上げていただきました。
その際「ホロ指圧」では一般の方にわかりにくいということで、特色をとらえて「骨ぎわ指圧」と命名していただきました。
このようにして、「陰指圧」から「ホロ指圧」「骨ぎわ指圧」という名前で、特に深部や骨ぎわに行う施術の解明が進んでいきました。

「鍼による深部への施術」をテーマに臨床を重ねる

そうやって深部の筋肉や骨ぎわに対して、指圧と鍼というアプローチによる施術を進化させていきましたが、1994年の独立後は、「深部の治療には、鍼が最適である」ということが分かり、鍼を主体とした臨床を重ねてきました。
「深層筋」という言葉が出てきたのは、その後2000年を過ぎてからだと思います。筋肉を目に見える「表層筋」と、深層にある目に見えない「深層筋」とに分類することが一般化されるようになりました。このことによって、筋肉、腱に現れる病気や症状を理解しやすくなり、私のやってきたことは深層筋への施術だということが、明らかになっていきました。

ある患者さんとの出会いによって気づいた「深層筋のひみつ」

2007年、ある患者さん(全身の筋肉の痛みでこられた26歳の青年)との出会いによって、大きな気づきを得ることができました。
彼は子供の頃から体が歪んでいたために、正常に見せようと無理をして体を使っていたため、大学生の頃からは全身の筋肉が痛くなり、大学を中退、仕事も十分にできない状態でした。
どこの病院に行っても病名がわからず、精神的にもかなりまいって過食症にもなっておられました。(今振り返ると、当時はまだ西洋医学でもはっきり解明されていなかった「線維筋痛症」だったと思います。)
腕も上げられない状態なので、治療では腕の関節や肋骨(前鋸筋)などの、骨に筋肉がついているポイント(骨ぎわ)に鍼をしていました。
肋骨(前鋸筋)の鍼は筋肉だけでなく、じかに骨にも当たるのですが、普通ならば少し痛いとかズーンとくるような鍼の感覚があるにも関わらず、彼は鍼が入っているかどうかも感じず、鍼先を肋骨にコツコツと当てていても全く何も感じませんでした。
数回治療をしてある時、左腕が上がらないということで、左腕の脇の下の肋骨(前鋸筋)にかなり太い寸3・5番の鍼施術を行いました。
肋骨に直接鍼先を当てて、コツコツ鍼を動かしていました。正常な人ならひびきや痛みを感じる場所ですが、やはり全く何も感じません。
ところが30分ほどコツコツやっていたら、はじめて彼が鍼の感覚(ひびき)を感じられたのです。そこで鍼を抜いて左腕を上げてもらったところ、鍼をする前は60度ほどしか上がっていなかった左腕が90度近くまで上がったのです。
この事実は私にとって大きな気づきでした。
「骨に鍼をして何も感じない場合は、鍼のひびきを感じるまで鍼を続けていると筋肉が回復する」ということがわかったのです。

「かどや式深層筋鍼法」の技法ができる

その後、五十肩を始めパソコン病、坐骨神経痛、膝関節痛、ぎっくり腰、ひざ痛などにこの方法を使っていきました。すると何年も治らなかった症状が、その場で良くなっていくことが起こってきました。
ひとりの患者さんとの出会いによって、深層筋の秘密のひとつを解き明かすことができ、鍼による深層筋治療の効果をあげるきっかけとなったのです。
そして2008年に独自の「かどや式深層筋鍼法」ができました。
2009年には深層筋鍼法を使った「五十肩療法」を創り、2010年には現代のデスクワーク疾患である「パソコン・スマホ病療法」を創りました。
2012年には「からだと心を犯すパソコン病」(でじたる書房)を出版しました。

からだと心を犯すパソコン病
ーその解明と治療法ー

なおし家鍼灸院でおこなっている、かどや式パソコン病療法がデジタル書籍(でじたる書房刊)で、すべてがわかります。ぜひ一度ご一読くださいませ。

なぜ現代病に成果があるのか、理論的にも実証できるようになった

2010年を過ぎた頃から、「筋膜」という理論、本が世に出て世間でも急速に広まり出しました。と同時に「深層筋(インナーマッスル)」という概念も広まり、「筋膜」「深層筋(インナーマッスル)」という言葉や概念が社会的にもトレンドになっていきました。
私にとっては、「深層筋(インナーマッスル)」と「筋膜」というものが解剖学・生理学・病理学として解明されたことにより、それまで自分が長年の臨床を通して行っていたこと、感覚としてわかっていたことが理論的にも正確に理解できるようになりました。
また深層筋鍼法では、筋・腱の疾患をどのように治療しているのかということを「筋膜の理論」と「深層筋・表層筋の理論」を使って西洋医学的にも説明できるようになりました。
こうして理論と技法もでき、私の独自の治療法である「かどや式深層筋鍼法」が完全な形で完成することになったのです。
そして2015年、深層筋鍼法とセルフケアを応用して、「パニック障害の治療法」を創ることができたのです。
このような長い歴史があり「かどや式深層筋鍼法」を産み出すことができました。
正式名称は「かどや式深層筋鍼法」ですが、読みやすくするため、簡便にかどや式を省いて「深層筋鍼法」と記しました。

パニック障害の常識を変えた本
『パニック障害は鍼でなおせる』を出版

2023年3月「かどや式深層筋鍼法」が商標登録されました。
そして同年6月、念願だった『パニック障害は鍼でなおせる』(三和書籍)が出版されました。この本を読まれた鍼灸師や施術家の方が、「深層筋鍼法とセルフケア」(これを「なおし家スタイル」と名づけた)によるパニック障害の施術ができるようになり、患者さまの症状改善のお役にたてることと確信しています。
そして、患者さま自身も、この本で紹介したセルフケアを実践することで、パニック障害の症状ばかりでなく、からだ全体が良くなり、心身が健康になっていき、夢や目標に向かって楽しい人生が送れるようになっていただきたればと願っています。
深層筋鍼法をはじめとする「なおし家スタイル」を、世界中の人たちに知らせていくのは、私の使命のひとつであると信じ、これからも邁進していきたいと思っています。

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