なおし家アカデミー|深層筋鍼法×セルフケアを学ぼう

なおし家スタイルとは

なおし家スタイル

なおし家スタイルとは、角谷 敏宜の開発した「深層筋鍼法」と患者さまに実践していただく「セルフケア」が二本柱となっています。

深層筋鍼法と⼿技

深層筋鍼法とは、ひとことで定義づけると、
「表層から深層までのコリを1本の鍼で 無痛で変化させていく鍼法」

表層から深層までのコリを鍼や⼿技でほぐす5つの技法

溶鍼(溶かす鍼)
拘縮鍼( 拘縮を取る鍼)
⻣鍼(⻣にあてる鍼)
反射鍼(反射を起こす鍼)
⻣ぎわはがし(⼿技)

セルフケア

セルフケアは、鍼灸師が施術として使いながら、患者さまにも指導していきます。

からだのセルフケア

脳とからだの⾎流を良くする

  • 腸を良くする(よく噛む、按腹)
  • ふくらはぎほぐし
  • ⼤腿ほぐし

健康の基本となるセルフケア

  • ⽣活リズム
  • 息、⻝、動(姿勢)

健康の基本となるセルフケア

例)パニック点のコリをほぐす
(肋⻣ほぐし、⾸ほぐし、⾆はがし)

⼼のケア

  • ヒアリングやカウンセリングを通して病気や悩みの真の原因を理解する
  • 乗り越えるための実践法を知る

なおし家アカデミーでは、施術でご来院いただくだけでなく、ご自分でも症状などを改善できるオリジナルの「セルフケア」も大切にしています。
セルフケアを実践していただくと、治癒を早め体質改善が進んでいくからです。
 

特に血流を改善するセルフケアや、食事や姿勢、身体の使い方など日常生活におけるアドバイスを行ないます。 

また、パニック障害の方には、パニック発作を予防したりパニック症状を軽減したりするセルフケアもお伝えしています。 

1. 健康な血液を作って、血流を良くするセルフケア

多くの病気は、血流が関係しています。例えば、血流とあまり関係のないように思える五十肩も、からだの血流が良いと改善されやすくなります。冷房で体が冷えて腕への血流が悪い時は、腕の痛みが起こりやすくなるのです。

また、パニック障害も全身の血流が良くなることで、脳への血流がよくなり、パニック発作などパニック特有の症状が軽減されます。

人間のからだを山に例えるなら、血管は川です。川に水が流れていれば、作物がよく育ちます。

からだでも同じで、血流が正常だと、からだの各器官の働きが順調に保たれて、元気に活動ができます。当然自然治癒力も高まります。

 

(1) よく噛む

健康な血液を作って、血流を良くするためのポイントは、
まず 「腸を健康にすること。そのために、食べ物をきちんと噛んで食べ、健康な腸にしておくこと」ということです。
本来、小腸は栄養の吸収をメインに行う器官なのですが、食物を噛んでいないことで、小腸は胃と同じように消化まで担うことになります。
消化もしながら吸収して、なおかつ、血液も作らないとダメなのです。

このように小腸に無理がかかってしまうと、小腸の本業である、血液に入れるための栄養素を作ることができなくなります。
すると、小腸は硬くなってしまいます。

小腸が硬くなると、腸全体の働きが悪くなり、良い血液が作られなくなるので、結果として血流が悪くなるのです。

良い血液を作るために、胃や小腸に負担をかけない方法、それが「よく噛む」ということです。
患者さまには「毎口25回(以上)」噛んでくださいとお伝えしています。

毎口25回でいいです。よく30回噛みなさいと言われますが、これでは続きません。
25回だと続きます。ちょうどギリギリ25回で結構です。

 

(2) お腹をもむ(按腹)

日本には、お腹を大事にする文化があります。赤ちゃんのお腹のように柔らかなお腹が健康なお腹であり、そのお腹にするために、お腹をもんだり、漢方薬を使ったりしていた医療の伝統があります。

 日本では、お腹をもむことを「按腹(あんぷく)」と呼びます。日本の漢方医は、お腹の硬さを診て(腹診といいます)、漢方薬を決めていました。昔(お腹の治療は江戸時代に1番発展したと言われています)から東洋医は、漢方薬でからだの内からお腹を柔らかくして、按腹でからだの外からお腹を柔らかくしていたのです。

具体的な按腹のやり方は、ご来院いただいた時にお伝えしています。

(3) ふくらはぎをもむ(ふくらはぎほぐし

ふくらはぎは人間にしかないものだそうです。なぜかというと、地球上には人間しか直立二足歩行する動物がいないからだそうです。 

心臓から上方にある血液は重力で下がってくるのですが、心臓から下方にある血液は上にのぼってこなければなりません。
そこで人間には、下半身(全身の血液の70%は下半身にある)の心臓から遠いところに、ふくらはぎという大きな筋肉を作って、心臓より下方にある血液を心臓に戻すようになったというわけです。
 

このような理由から、人間にしかないふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、血液循環に大切な器官であることが解明されています。 

このふくらはぎほぐしを行うと、筋肉を深部からほぐして柔軟にできるので、全身の血液循環が改善され、様々な病気や症状が快方に向かいます。むくみ、冷え症、高血圧、低血圧、心臓病はもちろんのこと、アトピー性皮膚炎や喘息、婦人病などにも効果があります。
体質改善や老化防止にも有効です。パニック障害に関して言えば、ふくらはぎをもむことは、脳への血流を良くするので、効果的です。
 

この原理を解明し、ふくらはぎマッサージを開発されたのは、外科医であった故石川洋一先生です。石川先生は、血管から点滴が入っていかないことからヒントを得て、ふくらはぎマッサージを創られました。 

私もふくらはぎマッサージを創られた石川洋一先生から直に教わり長年治療で使っています。石川先生から教わったふくらはぎマッサージを基本にして、独自のふくらはぎほぐしができました。 

ふくらはぎほぐしの具体的なやり方についても、ご来院した時にお伝えししています。 

2003年 ふくらはぎマッサージ研修会の後
(当院の玄関で石川先生と)

2. 健康の基本となるセルフケア

病気の症状とは結果として出ているものであり、必ずそうなった原因があります。

東洋医学は、もともと症状だけをとる対処療法ではなく、根本にある原因を見つけてそれらを改善し、本来の健康な体に戻してより幸せになるための医学です。

下のイメージ図は、なおし家のセルフケアの基本原理となっている「病気の症状と原因」を氷山に例えて描いたものです。

目に見えている氷山の部分が病気の症状であり現象です。そしてその症状をつくっているのが海中に隠れている原因です。

原因には大きく分けて3つあります。

まず1番目は「生活リズム」です。
「人間は昼行性の生き物」であり、自律神経はその日内リズムにしたがって働いているので昼行性のリズムに合った生活(デスクワークや睡眠)が大切になります。また「内臓の時間帯」を知っていることも大事です。

2番目は、生きていくために自分の責任で行う「息(呼吸)・食(飲食)・動(動きと姿勢)」で、他の人に代わってやってもらうことができないものです。

そして3番目は症状の根底にある想(心、意識)です。
東洋では「心身一如」と言われるように、心と体はつながっており、心や意識のあり方がとても大事です。

また4番目として家庭や学校、職場などの環境が挙げられます。

(生活リズム+息・食・動・想・環)

患者さまの体質や生活習慣、主訴などに応じて、生活リズムや、「食、動(姿勢、運動)想(こころ)」について、アドバイスしております。

 

その他

特徴として、パニック障害の方には、パニック症状(過呼吸、動悸、不安感、自律神経の過緊張、気持ち悪さ、喉のつかえなど)が軽減できるセルフケアをお伝えしています。

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